2007/08/28

株式市場の存在感

「NYダウが落ち着いたことを好感して外国為替市場でドルが買われています・・・」少し前にWBSの解説聞いてたら、こんなコメントがあって、ちょっと ん?と思いました。

日本で日経が上がったから円が買われた、という話は(少なくともここ20年は)聞いた記憶が無いだけになんか新鮮な感じ目

日本の場合はいつも円高→株安だ!円安→株高だ!という為替相場→株式相場の一方通行の関係ですからね・・・。

しかし本来、株式市場が為替市場に影響を及ぼすのは正しい姿であるはず。

通貨価値を担保してるのは、資源とか軍事力もあるけど、本来はその国の「人」が生み出す価値であるはずで、ほとんどの人は企業で価値創造をしている以上、株式市場→為替市場の関係にあってしてしかるべき。

それが正しく機能しているところを見ると、「腐ってもドル」だなと思うのです。

アメリカはもう20年もダメになりそうでなかなかダメにならない国ですが、これを含めたいくつかの根本的な市場原理が機能し続けてるところがしぶとさの秘訣なのかもしれません。


2007/08/25

今月の残高は・・・?

ちょっと早いけど、最終週なので集計。
今月はなんといってもサブプライムショック!!!


あー集計すんの怖ぇー(´ロ`;)と思いながらやってみると・・・



何とふえふえしてますよ!!(;゚ Д゚)



資産は日中株とか香港ドルとかごちゃまぜなので、いつも正確には把握できないけど、確かサブプライム初期の時にざっくりマイナス100万位だったから、その後のトドメ暴落の時にはおそらくマイナス150万~180万くらいは逝っていたはず。



ということはその後に全部取り返しておつりが来たということか・・・。



あれから1週間しかたってないというのに、なんですかこれは。


特に騒動の最中にドル円109円逝くとか言ってたテレビの解説員とか・・・ったくえ~っ



インデックスを見ると先月から日経-6%、NYダウ+0.8%、ハンセン+1.5%という環境の中、自分のポートフォリオは+1.7%でした。
自分のポートフォリオには日本株が半分くらい入っていることを考えると、この数字って結構すごいかも・・・



自分の戦略は、今回は一時的調整(参考記事
��と見て日本株は基本放置(微妙に買い増し)。


キャッシュは中国へ突撃。なので主に中国株の戻し×香港ドルの戻しが効いたと思われる。



それにしてもインデックスだけ見てもやっぱり日本終了・・・。それに対して最近の中国はプレゼンスが明らかに上がっているし、Qさんやジムロジャースの言う通り、流れはやはりこっちか。



まだ相場は完全に落ち着いたわけじゃないけれど、少なくとも今の自分のやり方は続ける価値がある、と少し自信持てた月でした。



2007/08/24

投資ルールを作ろう!

どうにか相場は一旦落ち着いたみたいっすね 。┐ (´・ω・`) ┌ ヤレヤレ。


しかし先週はエグかったなあ。頭痛くて寝転んでたら、そのままスライム化してペッタンコになるような感覚がしてました・・・ショック!
アゲインストポジションを持ったことのある人はこの感覚分かると思います。。。


それにしても何でこんなに頭痛いのかと言うと、「アゲインストなポジションを作った自分」が「自分」に怒られているのでした。


社会に出ると普通は常に他人に怒られる立場にあります。


バイトは社員に怒られる


社員は上司に怒られる


上司は役員に怒られる


役員は社長に怒られる


社長は?というと、株主に怒られます。それもボロクソに(笑)。

株主総会に行くと、セレブ社長が汚い(失礼!)1株株主に支離滅裂なイチャモン付けられて、それでもキレずに「貴重なご意見ありがとうございます」とか模範解答してますけど、あれは内心キレてるんじゃないだろうか・・・。


しかし株主(投資家)に怒る人はいません。
「資本主義」はその名の通り資本を出す人が最高峰だからです。
でも実際は上記のように「自分」に怒られるんです。しかもこれが結構キツイ。


他人に怒られるなら、飲み屋で悪口でも言えば少しは発散できますが、自分に怒られるとそれも出来ませんからね・・・。すると頭の中で自責の念がぐるぐる渦巻いて、頭が痛くなるのです。


相場で損はつきものですから、本質的にはこれは避けようがないです。

しかし、自分のルールを作り、実行することで苦痛が少し和らぐ気がします。


僕は、

1、ポジションを建てた「理由」を覚えておく
��、そして、その後の相場環境の変化等で、その「理由」が消滅したと感じた時は機械的にクローズする。

というルールを作っています。


もし、相場が自分の考えと逆方向に行き、これを実行して損するハメになっても、自分のルールを守った結果の損は不思議とあまりつらくないのです。


しかし、ルールを作ったにもかかわらず、それを守れずに損すると2倍つらいですよ。。。(経験者談)


作ったルールは厳守しませう!!



2007/08/17

なんという・・・


boardgif

昨晩の驚愕のプライスボード画像。

見ててぞっとしたのが、レートチェンジの点滅がぴたっとやむ時があって、15秒くらいたった後にクロス円全ペア一斉に安値更新。1ティックで50銭も動いてたりして、もはやメルトダウン。

これは樹海逝きの人も多数出たと思われる・・・。この画像は今後の戒めとして保存しとこう・・・。

さて自分はというと、現在までの被弾額約110万円。

被弾しながら、なけなしのキャッシュポジションを中国に持って行って買いまくり。

買うそばからどんどん下がって行く様は、銃弾を受けながら持ち弾を打ち込む兵士の如く。

それでもやっぱり相場が好き。夢があるから。
絶対生き残って、すごい投資家になるぞー(`・ω・´)シャキーン


2007/08/15

何この相場・・・?

みなさん生きてまつか(´ロ`;)・・・退場した人もちらほら見受けられるようですが・・・
特にキウイとか何これ・・・。
今回の下げ相場て後から何て言われるんかな?サブプライムショック??

それにしても、サブプライムってこれほど大騒ぎすることなのか(?_?)

そもそもサブプライムって、とどのつまりこういうことですよね・・・。

「住宅ローンバンバン貸し出してもっと儲けてやるぜ!でももう貸す奴いなくなっちゃったしなー・・後は金持ってなさそうな奴ばっかだし・・・こいつらを客にできないかな!?与信さえ出来れば貸し出して手数料GETできるんだが・・・」

「そうだ!最近、家の値段上がってるし、担保さえ上がってくれれば、後で返せなくなっても担保取り上げればいいしな!今なら家を担保にして与信できるな!」

「金利も低めに設定してと・・・2年後から変動だけどね(笑)。後で金利上がったら借りた奴地獄になるけど、どうせ借りる奴バカだし気付かねぇだろ!」

「そして債権は証券化してカモに押し付けてと・・・これで自分はノーリスクで手数料GETじゃん?」

「ようし、がんばって貸し出して手数料稼いじゃうよ!」

というのが、2年~3年前の話で、それから「がんばって貸し出した」結果、今になって当初の計画通り(?)焦げ付いて大騒ぎしているわけです・・・。(まーヒドイ話ではありますが、J-REITも似たような構図だったりします)

これは担保の清算価値と貸出手数料の収益だけを目当てにして、借手の返済能力を考えてないわけです。
そのため「略奪的貸出※」と言われて、保護を求める動きが連邦議会で起きました。
(※日本で、よく電柱に貼ってある「車で融資!乗ったままでOK!」ってやつとまったく同じ。)

それにしても、これがどれだけ他に影響を及ぼすのか。

そう思ってサブプライムの残高を調べてみると、サブプライム残高は意外に少なく米国の住宅ローン残高の7%程度しかない。さらにその中で不良顕在化しているのが直近のデータで約35%。つまり、不良化しているのは、米国の住宅ローン残高のたったの2%強しかない。

これを見ると、今後さらに不良債権率が上昇したとしても、それはメリルリンチとかゴールドマンサックスとかの大手投資銀行の収益に大した影響はないということなる。つまり、騒ぎの割には金融システムに与える影響は少ないのでは?

もちろん、これはポジティブ材料でないし、今後この問題が米国の個人消費支出の低下などに表れてくるようだと、いよいよ米国景気のトレンド転換になるかもしれないし、実際みんなそう思って狼狽しているわけです。

でも、これだけ相場が下落したということは、そのシナリオをかなり織り込んだといえる。とすると、ここは買い場である可能性が高い。

なぜなら、今買いポジを取ったとして、本当に今後雇用とか個人消費支出の低下が具現化したとしても、その時はすでにサプライズは無いので下げ幅はたかが知れているので、その時損切り→退却すればよし。

逆に、この問題が落ち着き、雇用とか消費にそれほど影響が出なかった場合はポジティブサプライズとして受け止められて相場は暴騰する可能性が高い。

それに中国とヨーロッパの景気は相変わらず堅調なのも安心感がある。


こう思って、トレンド転換より一時的調整の可能性の方が高いと判断。
下がるたびに少しづつ買いを入れていくうち、今、株の比率が資産の30%→45%までが上がりました。
今現在ドル円が117円を切っていて、もう一押しありそうなので、そうなったら日米中株からドル、ユーロ、キウイまでいろいろ全額突撃してみます・・・。
(本当に景気の曲がり角だったらただの阿呆だな・・・汗





2007/08/09

投資というおしごと

日本では成人後に労働者になるのを前提にした教育を受け、実際ほとんどの人が労働者になるわけですが、社会が労働者だけで成り立つはずも無く、当然、経営者や投資家もいます。

大部分の経営者、投資家も同じ教育を受けて育ったことを考えると、起業して経営者になろうなんて人はちょっとひねくれた人で、もっとひねくれると投資家になるのでしょうか。

しかし実際はほとんどの人は国家の謀略(?)通り労働者になるので国民の間では必然的に「額に汗して働くことが一番正しい」(←この言葉僕キラーイ)という「労働者賛美思想」が主流になります。

そんな国民性ですから、村上ファンドやライブドア堀江のような「濡れ手に粟の大金持ち」に映るプレイヤーが登場すると、すぐにアレルギー症状を発症し、妬みやっかみの混じった非難轟々を浴びて袋叩きにされてしまいます。

堀江サンや村上サンのしたことが正しいのかという点はアレな所があるとは思いますが、それはさておき、社会を豊かにするには労働者はもちろんのこと、経営者、投資家も絶対に必要で、この三者は誰が偉いとかケシカランとかの差別なんて無く、全員立派に社会貢献しているのです。

単純にして考えて見ます。

働きたいと言う人ばっかり大勢いても、事業を始める人がいなかったら、そもそも職場が無いわけだから成り立ちません。

また、事業を作りたいという、やる気に溢れた人がせっかく居たとしても、その事業を始めるお金を出してくれる人がいなかったら、開業資金を自分で働いて貯めますか?という話になってしまいます。

これでは実際に事業が始まるのは20年後になってしまうかもしれません。

つまり現代のように社会を豊かにするサービスや、モノを作る事業をハイスピードで立ち上げていけるのは、リスクを取って出資する投資家が存在するおかげ。

なので「額に汗して働くことが一番正しい」と言う労働者も実は投資家、経営者が社会貢献した恩恵をたっぷり受けている訳です。

江戸時代の日本では、商人はモノを作らず横流しするだけで儲ける卑しい仕事と(一応)言われていたそうですが、今ではそんなこと言う人に会ったことはありません。

もう少し時間が経ったら、投資家に対する世間の見方も同じよう変わるのかな。


2007/08/04

エビ養殖詐欺で思う年率100%のリスク

少し古いニュースになりますが、エビ養殖投資で詐欺事件がありました。
なにやら「フィリピンのエビ養殖事業に投資すれば1年で2倍(利回り100%!)になる」という名目で全国の約4万人が600億円もやられちゃった痛い詐欺事件。

毎度良くある話ですが、きっとこういう詐欺にやられちゃう人って、実はその人自身は長年凄くまじめに仕事をしてきた誠実な人なんだろうなーと思います。

おそらく自分自身が、誠実に仕事を何十年も続けてきたから、他人もそうして当然、仕事とはそういうもの、という固定意識をお持ちなんじゃないでしょうか。だからこのエビ業者もきっと約束を守ってくれると思い込んだと。
つまり「年率100%」という利回りに対するリスクを自己のバイアスで低く見間違えたというわけです。

では「年率100%」リスクというのは、実際どの程度のリスクなのか?

例えばあなたが次の二人から100万円を貸してくれと頼まれたとします。
一人は、信用の有る開業医の「有子」さん
一方はイマイチ信用の無い年収200万円のフリーター「梨実」さん

二人とも「一年後に105万円にして返す」と言っています。
あなたは手持ちが100万円しかなく、どちらか一方にしか貸せないとします。どちらに貸しますか。
もちろん「有子」さんですね。当然です。
同じ利回りなら信用の有る方に貸すのが常識。

しかしここで、「梨実」さんが「それなら私は110万円にして返すから私に貸して」と言い出したらどうでしょうか?
貸すべきか貸さないべきか?これは少し迷います。
が、答えは「貸さないべき」です。

なぜか・・・

実は「梨実」さんのスペックは典型的な消費者金融にお金を借りに来る女性のスペック。ちなみに借りた金はブランドバックなどの消費に使われることが多いそうです。
消費者金融の利率は約30%です。つまり消費者金融会社は「こんな信用の無い奴に金貸すなら30%は貰わないとやってらんないよね」というわけです。

これは暴利というわけではなく、消費者金融会社も過去に実際に貸し倒れを食らってその貸し倒れ率から「梨実さんくらいのスペックなら30%が妥当」というわけです。

こうやってリスクとリターンのバランスが取れているのが金融の世界です。
つまり、梨実さんの言う「110万円にして返す」程度では、リスクとリターンがつり合ってないので「貸せません」が正解ということになります。
もし梨実さんがどうしてもお金を借りたかったら、相手のリスクにあったリターンである年率30%を提示する必要があるわけです。

ちなみに消費者金融の利率は最近少し下がりましたが、以上の理屈から会社はその分貸し出し基準を厳しくするので、その結果いままで借りれてた人が明日から借りれなくなるだけです。

するとそういう人はどうするか・・・より高金利なヤミ金に行くことになるわけです。
消費者金融の利率低下が 破産・自殺等の社会問題解決にならないと言われるゆえんです。
いままで消費者金融に通っていた人の金利がそのまま下がる訳では無いのです。世の中そんなに甘くないのでこれは当然です。

話はエビに戻って、じゃあ利率100%のリスクはどのくらいかと言うと、上記の梨実さんの3倍以上のリスク・・・ということになります。

この領域になると、投資というか、理念、事業に対する熱い想いを持って当たるべきです。
「オレはフィリピンのエビで世界中の人に笑顔を与えるんだ!金なんて返ってこなくてもいい!」というような。(←エビにそんな入魂してる人いるかどうか分りませんが)

決して、1年経って配当と元金もらったらほなサイナラ、なんていう低意識ではなく「この仕事に協力できて幸せだぁ!」くらいの熱い想いが必要ですね。

今回被害に遭われた人にこんな想いがあったのか?無いでしょう。
今回の事件は単にあり得そうなことが普通に現実になった、というだけで意外でもなんでもない。

かといって、被害者が自業自得、と簡単に片付けてしまうのはちょっと違う気がします。
最初に書いたように、誠実に仕事に取り組んで来た人ほどこの手の詐欺に会う確率が上がるし、そして失った金はまた新たな犯罪を生む種となり、結局その他の人も迷惑することになるからです。
自業自得で片付けて、そんな社会を黙認していい訳は無い。

この手の犯罪を根絶するには結局騙される人を減らすしかないのでは?と思います。エサが無くなればそれを捕食している動物がいなくなるのと同じで、騙す方が行き詰ってしまうからです。
そうでなく、騙す方を厳しく取り締まっても、上手くいかないでしょう。カモがいると騙す方はいくらでも湧いて出ますので、これではこの手の詐欺は無くならないでしょう。

じゃあ騙される人を減らすにはどうすればいいのか?
これはもう、全体のファイナンシャルリテラシーを上げるしかないと思います。
自分で判断出来る力がないと、敵が違う手口で来た時に対応できないからです。
結局は教育の問題なのでしょうが、そういった知識の重要性が理解できてない人は教育しても逆に迷惑がられるでしょうし、難しい問題です。



P.S.
ちなみに上記の「これにお金を投資するならこのくらい貰わないとやってらんないよね」とみんなが思う平均利回りを「期待利回り(=割引率、またはリスク認識)」といいます。

過去のデータから日本においては、一番低いのがリスクフリーレート(=リスク無し)の国債で2%程度。株は5%~6%、不動産は5%~7%程度です。

このリスクフリーレートとの差を「リスクプレミアム」といい、株だったら値下がりしたり、不動産だったら空室や地震損壊などのリスクをここに込めるわけですね。